ぼちぼちいこか

虎ファン主婦のひとりごと。
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教師の善し悪し
夫は昨夜、地域の人たちと飲み会だった。
そこで、子どもがいる教師のほうがいい教師だという話が出たらしい。
その場には子育てしている女性の先生もいたので、そういう展開になったのだろうと想像するが、夫はどうしてもその発言が引っかかって、教師の質は子どもの有る無しではないと思うと反論したらしい。
盛り上がっていた場の雰囲気を悪くしてしまったと、落ち込んで帰ってきた。
私なら、場の雰囲気から思ったことを言えなくて後でモヤモヤしそうだが、
そこで率直にものを言ったところは彼らしく、それで落ち込むのもまた彼らしかった。

思いとしては、私も夫の意見に同感だ。
確かに子育て経験のある先生が担任のほうが安心なのかもしれないが、
教師としての評価はそこではないと思う。

以前出会った助産師の女性を思い出した。
彼女は4人の子どもを持ち、仕事と家庭を両立させていた。
4度の出産・育児の経験は助産師としてさぞかし大きな財産だろうと思ったが、
彼女は「自分の経験から話すこともあるにはあるけど、助産師として自分が何人取り上げたか、その経験が助産師としての自分のスキルだから」と言った。
とてもかっこよかった。
今まで自分が立ち会った出産状況などは、病院のカルテとは別に自分のスキルとして記録していると言っていた。
自分が取り上げた赤ちゃんが何人いるか、ちゃんと把握しているのだそう。
プロ意識の強さに驚いた。

教師と呼ばれる人たちも、それくらいのプロ意識があるといいのにと思う。
「私は教師として、○百○十○人の子どもたちに関わった」と言える先生がどれだけいることだろう。
専門職というのは、そういう職業人ではないかと思う。
yui | 夫・家族 | 11:23 | comments(5) | trackbacks(0) |

yui @ 2006/11/10 10:45 AM
猫丸さんへ
>常に全ての子に目を向け、全ての子供が健全に成長し、
>笑顔で卒業していくかどうかじゃあないかな。
>それが出来た人が良い先生。そのための努力を惜しまない人が善い先生。
おっしゃるとおりだと、私も思います。
そうできるかというのは難しいことだとは思いますが、そのための努力を惜しまない人が先生になって下さることを願うばかりです。

猫丸 @ 2006/11/10 12:49 AM
 偏見というと言いすぎかも知れませんが、一見説得力がありそうで、根拠の薄い話です。感覚的な知識を修辞として使う例は多いですが、そんな統計もないでしょうし、統計以前に良い先生かどうかの判別は難しい。
 極端な例ですが、マイケルジャクソンが流行った頃に、黒人はダンスが上手い!なんて話が出て横浜の外国人が困ったなんて話がありました。
 わが子を虐待する親がいる昨今、安易に一般論にするのは、本質を見失う恐れがあります。
 子を持つがゆえに自身の特殊(数ある家庭のうちの一つの事例に過ぎないという意味)な経験に束縛されたり、現実的になりすぎて理想を追えないかもしれません。良い面と悪い面の両面あるでしょう。
 教育者の評価には外形的なところでなく本質的なところで評価して欲しいですね。
 悲しんでいる子はいないか傷ついている子はいないか、常に全ての子に目を向け、全ての子供が健全に成長し、笑顔で卒業していくかどうかじゃあないかな。それが出来た人が良い先生。そのための努力を惜しまない人が善い先生。
 小学生の頃は、深く考えず、小学校の先生になりたかったのを思い出します。

yui @ 2006/11/05 8:30 AM
>inoさんへ
お久しぶりです。ご心配いただきありがとうございます。
教師の質を何で量るか、その人の質を何で見極めるのか、
私たち一人一人にも問われている問題なのだと思います。
世間一般では(地方というのもあるのかもしれませんが)、独身の女性教師よりも、家庭・子育てと両立している女性教師のほうが評価される傾向は強いような気がして、残念に思う次第です。

>miltuchanさんへ
今でも会いたいと思う先生に出会われた経験があるというのは幸せなことですね。
そういう先生(子ども)が増えるといいなと思います。
教師の質を一番評価できるのは、周りの大人ではなく、子どもたちなんでしょうね。
良くも悪くも、子どもたちがちゃんと評価できるように、見守らなければと思いました。

miltuchan @ 2006/11/05 5:01 AM
私は九州生まれで、小学校4年の時に父の仕事の
都合で関西の方に引っ越してきたのですが、一番好きだった先生は2年と3年の時の受け持ちだった、
独身の女の先生でした。同級生男女6人ほどで先生のお家に遊びに行ったり、転校しても手紙を出したのは、4年の時の担任ではなく、その先生にだけでした。必ず返事を下さり、はげまして下さいました。
今でも会いたいなと思うのはその先生だけです。
教育に対する熱意や優しさは子供にも伝わるものですね。
子持ちとか独身だとかは基準にならないと思いますが・・・

ino @ 2006/11/04 4:46 PM
風邪、はやくなおると良いですね。

最近、教師の質の問題が色々と言われていますよね。子どもがいる教師、いない教師。確かに、子どもがいれば、「親」として子どもを見ることがどういうことか分かると思いますが、それが、教師の質と結びつくかは疑問です。

どれくらい、子どもを見てきているのか。どのくらい、子どもと関わっているのか。子ども達ひとりひとりに個性があり、様々な発達の様子を見せるわけですから、確かに、助産師さんと同じように、「何人の子どもを見てきていているのか」という意識が教師の質と結びついていると思います。

でも、「でもしか教師」が多い中で、「先生」と言われ、増長してしまう人もいると思いますので、先生の質というよりかは、「人として」という部分かなぁなんて思ったりしますが・・・。

長々と失礼しました・・・

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